面白法人カヤック分室 まんぐうん家

concept | コンセプト
何もない空間に一艘の船が浮かんでいる。ただそれだけのオフィス。

「何もない空間に浮かぶ一艘の船」という、単純極まりない発想を原点に、その単純さの向こうに大きな広がりを感じさせる空間をつくることを目指した。

コンペサイトHOUSECOを運営する面白法人カヤックのオフィス。同サイトによるインテリアデザインのコンペを通じて採用された。

コンペの要項には、このオフィスを、海をこよなく愛する一人の社員まんぐう氏の「家」としてデザインするように、という与条件が掲げられていた。そのまんぐう氏の「何もかもがあるけど何もない。船から眺める海はいい」という言葉から「何もない空間に浮かぶ一艘の船」というスケッチを書き上げた。

「全員で一艘の船に乗り込む」というフィクションを共有することが、プロジェクトチーム内でのコミュニケーションをより円滑にし、創造性を高めると考えた。
detail | 詳細
全長12mの「船」は巨大なテーブルとなり、パソコン作業やミーティング、コーヒーブレークなど、あらゆる使用形態を受け入れる。その「甲板」には、杉の足場板の古材を使用し、側面には黒皮の鉄板を巻いている。さらに竜骨を模した構造が「船」としての存在感をより強めている。

物件名|面白法人カヤック分室 まんぐうん家
用 途|オフィス・ショールーム
所在地|神奈川県鎌倉市
竣工年|2010年
床面積|89㎡
施 工|三物建設/イヌイットファニチュア―
URL|http://www.kayac.com/
写 真|新 良太(☆以外すべて)

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