M-unit

concept
閑静な住宅街に建つ9戸の共同住宅とオーナーの為の二世帯住宅とアトリエ。
3方が道路に面した約480㎡の敷地には昭和初期に建てられた屋敷と緑豊かな日本庭園が残されていた。先祖から受け継いできたこの敷地を未来へと受け渡していくために、元あった屋敷と庭の記憶を受け継ぐような建築と庭が一体化した計画とした。
多様な住まいが集まる形
共同住宅は9タイプ以全てが異なるプランとなっており、各住戸の玄関は独立して表通りに面している。どの住戸も中庭に向かって大きな開口で開かれている。開口部は互いに向かい合わないように配慮された計画となっており、プライバシーを尊重しつつも緩やかにつながり、「集まって住む」暮らしを形にしている。
上下階の遮音の為、1階はRC造、2階は木造の混構造となっている。1階住戸はロフトを備え、4mの天井高のあるゆったりとした空間。
2階は木造の小屋組みをそのままあらわし、ハイサイドライトから陽光が降り注ぐ明るい空間となっている。

記憶を受け継ぐ座敷
1階の親世帯に設けた座敷には、元あった屋敷のガラス建具を使用し、懐かしい記憶がよみがえる。この座敷は敷地の中央に位置し、南北の庭に面して縁側が設けられ、共同住宅の住民とも交流できる空間として計画した。
こだわりのオーダーキッチン
眺望の良い大きな窓のあるダイニングキッチンの中心に、
ブラックウォールナットの一枚板を加工したアイランドキッチンカウンター。
大容量の壁面収納により食器類はスッキリと収納。

物件名|M-unit
用 途|共同住宅 二世帯住宅 靴工房
所在地|東京都杉並区
竣工年|2018年
構 造|RC+木造
床面積|465㎡
施 工|河端建設

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