茅ヶ崎海岸のコーポラティブハウス

ビーチハウスを積み重ねる
国道134号線沿い、茅ヶ崎海岸に面し、海に向かってなだらかに傾斜した敷地に建つ、コーポラティブ方コーポラティブ方式で建設された住宅と店舗の複合建築。
海が目の前にある環境を生かしながら、環境に配慮した建築計画と、良質な景観を作り出すような外観デザインを兼ね備えた建築を目指した。RCのストラクチャーと木張りの外壁のコントラストにより、海辺のビーチハウスが積み重なったような外観が、茅ヶ崎海岸の新たなランドマークとなっている。
「建て替え」可能な木造ユニット
コーポラティブハウスとしての設計の自由度を最大限確保するため、各ユニットは2階建てのメゾネットとなっており、吹き抜けや内部階段の位置も各ユニットで自由に設定できるようになっている。
最大の特徴は、2階建ての住戸部分(インフィル)が、外壁も含めて全て耐火木造となっていることである。一方、建物の骨格(スケルトン)となる共用部及び界壁・界床は鉄筋コンクリート造となっている。
コンクリートで作った2層吹き抜けのボックス状の空間に2階建ての木造建築を挿入する建築システムを新たに考案した。このシステムのメリットは設計の自由度を最大化するだけでなく、竣工後も、改築の自由度が非常に高い所にある。言ってみれば、木造の住戸を丸ごと立て直すことができる。そのことにより、ユニットの用途が変更されたりした場合の改築や、設備や仕上げの老朽化によるリニューアルが飛躍的に容易となり、建物の資産価値が毀損されずに持続可能となる。中規模の複合建築の可能性を開く新しい挑戦である。

物件名|茅ヶ崎海岸のコーポラティブハウス
用 途|共同住宅+店舗
所在地|茅ヶ崎市
竣工年|2120
構 造|RC造+耐火木造
施 工|大同工業他
写 真|新良太(☆を除く)
共同設計|h+design architect 西村和哉

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