The Market SE1

「小ささを楽しむ。」

2坪という小空間に、店舗スペースを収めるため、あえて「すっきりさせない」ことで、濃密な空間に身を置く楽しさを生みだすインテリアデザイン。

必要な機能を一つにまとめ、すっきり見せるスタイリッシュな空間では、この店舗の狭さだけが際立つ上、オーナーの人柄も反映されず、来店されたお客様にとって楽しく感じられないと考えた。


そこで、ごちゃごちゃしているのに統一感があり、お客様がこじんまりした空間に包み込まれるような居心地の良さを感じられることと、何かを発見する楽しさにあふれた、アンティークショップのような空間を目指した。

不揃いな大きさのショーケースを並べながら、空間にリズムを生み出している。大きさは変えながら、素材の色やテイストに統一感をもたせている。


古家具の様にアレンジしたショーケースの中で、商品である色とりどりのジェラートの色彩が際立つ。


細い木の柱が木立のように並び、店内を包む壁となる。柱には小さな棚がランダムにとりつけられ、オーナーのコレクションが飾られている。オーナーとの会話の糸口となるポイントがあちこちな散りばめられた空間となっている。