MAHABHARATA 2006 at Paris
concept | コンセプト
神輿をかつぐ〜祭りの空間
会場となるパリのケ・ブランリー美術館の劇場は、すり鉢型の客席で、観客は舞台を見下ろすこととなる。神の降臨する“より代”を舞台上に表現するという要望に対し、観客が神を見下ろす視線の中、どのような説得力を持って、劇空間を作り上げるかが課題となった。
そこで祭りの神輿と観客の構図から着想した。祭りでは、たくさんの担ぎ手が神輿をかつぎあげているため、たとえ観客が2階から神輿をみおろしていたとしても、観客は、神輿の担ぎ手に自らを投影し、見上げている感覚を共有している。
まず、通常よりかなり高い1.6mの高さに正方形の舞台を作る。舞台の周りを囲むように配置した客席の最前部に演奏者たちが立ち並び、舞台を見上げながらパーカッションを演奏することで、彼らは神輿のかつぎ手となり、正方形の舞台は、神の降臨する“より代”として、観客の意識からも見上げられる。
また、客席に張り出す2つの小さな舞台を作り、中央の舞台と、一段下がった細い通路でつないである。客席と舞台の境界をあいまいにすることで、客席も舞台に取り込まれ、劇場全体が祝祭の空間を作り上げている。
会場となるパリのケ・ブランリー美術館の劇場は、すり鉢型の客席で、観客は舞台を見下ろすこととなる。神の降臨する“より代”を舞台上に表現するという要望に対し、観客が神を見下ろす視線の中、どのような説得力を持って、劇空間を作り上げるかが課題となった。
そこで祭りの神輿と観客の構図から着想した。祭りでは、たくさんの担ぎ手が神輿をかつぎあげているため、たとえ観客が2階から神輿をみおろしていたとしても、観客は、神輿の担ぎ手に自らを投影し、見上げている感覚を共有している。
まず、通常よりかなり高い1.6mの高さに正方形の舞台を作る。舞台の周りを囲むように配置した客席の最前部に演奏者たちが立ち並び、舞台を見上げながらパーカッションを演奏することで、彼らは神輿のかつぎ手となり、正方形の舞台は、神の降臨する“より代”として、観客の意識からも見上げられる。
また、客席に張り出す2つの小さな舞台を作り、中央の舞台と、一段下がった細い通路でつないである。客席と舞台の境界をあいまいにすることで、客席も舞台に取り込まれ、劇場全体が祝祭の空間を作り上げている。