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「９坪✕２のカフェハウス」

９坪というコンパクトな建坪に、住居だけでなくカフェを作りたいというご要望に対し、狭さを感じるのではなく、むしろ、２つの空間の存在がお互いの空間を豊かにするように空間を構成をした。

オーナーご夫妻の人間性や暮らしがそのまま表れるよう、暖かみや素材感のある空間づくりを心掛けた。カフェでありながらも住居らしさが自然とにじみ出て、オーナーご夫妻の家に遊びに行くような、親密感のある空間が生まれている。

２階の床をスキップフロアにすることで、カフェ部分の天井高を確保し、2階住居の大きな窓からの光がカフェにも差し込むことで、明るく広がりのある空間となっている。

建物の柱や梁の持つ木の素材感をそのまま活かし、壁は漆喰で仕上げている。庭に面した開口部には木製の開き窓を設置し、カフェの顔となっている。

住居スペースは、ワンルームの中にも、床や天井の高さに変化が生まれている。2層分の天井高のあるダイニング、小さな小屋の様なベッドスペース、ロフトの下の隠れ家のようなキッチン+ワーキングコーナー。コンパクトで一体感がありながら、あちこちに居場所がちりばめられた空間となっている。

カラーガルバリウム鋼板の平葺き。鋼板の寸法は3種類の乱張りとし、色もモノトーンで3色をランダムに配置。空に浮かぶ雲のようなやわらかな存在感を醸し出している。

Project｜nokka
TYPE｜カフェ + 住居
LOCATION｜神奈川県茅ケ崎市
YEAR｜2011年
STRUCTURE｜木造2階建て
SIZE｜61㎡
施　工｜巧人
ＵＲＬ｜http://www.looploupe.com/works
PHOTO｜新良太（☆以外全て）

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